「遠野物語73(恐ろしいカクラサマ)」
カクラサマの木像は遠野郷のうちに数多あり。栃内の字西内にもあり。山口分の大洞と云ふ所にもあしことを記憶する者あり。カクラサマは人の之を信仰する者なし。粗末なる彫刻にて、衣装頭の飾の有様も不分明なり。 「遠野物語73」...
View Article漫画本の棚卸(01)
昨日、漫画本の整理をして、かなりの漫画本を処分したが・・・それでも、まだかなりある。合計は漫画本だけで4507冊か?書籍全体としても、処分した数はせいぜい2割程度だったか。しかし処分しても、まだ連載を続けている漫画があるので、結局再び増え続けるのだろう…。 竿尾悟 「ゲート 4―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり」(全5巻 続刊) 朱戸アオ 「ネメシスの杖」(全1巻) 小野双葉...
View Article漫画本の棚卸(02)
情報量が多過ぎて、記事を一つにまとめる事が出来なかったので、これが02記事。 梶原にき 「東京異聞」(全4巻) 富明仁 「玲瓏館健在なりや」(全2巻) 山田恵庸 「エデンの檻」(全21巻) 「DEATHTOPIA」(全1巻 続刊) 松浦だるま 「累」(全2巻 続刊)...
View Article遠野不思議 第八百三十一話「座敷婆子(ザシキバッコ))」
佐々木喜善「遠野奇談」には、座敷婆子なるものの紹介がある。座敷童子は家に棲み付き、その間家は繁栄すると云われるが、この座敷婆子には、そういう話は無いようだ。...
View Article遠野不思議 第八百三十二話「お湯を飲め」
佐々木喜善「遠野奇談」には、飢饉の悲惨な話がいくつか紹介されている。その信憑性には疑問符が付くものの、取り敢えず佐々木喜善の紹介した飢饉の話として残っている事実だけは確かであろう。...
View Article遠野不思議 第八百三十四話「遠野の魔女狩り」
「上郷聞書」には、こういう話が紹介されていた。 川原の某家の娘が、羽場の藤兵衛家に嫁に行った。その娘は、非常に美人で、嫁に行く前から近所の若者達の羨望の的になっていた。ところが、かねてから当時肝煎りをしていた某が、その娘に恋をしていたのに嫁に行かれたので、何時か折があったらと思っていた。...
View Article境界線を守っていた野良猫
今年の9月になり、玄関に野良の黒猫が出没するようになった。略して、ノラクロと呼ぶ事にした。そのノラクロへ、「この玄関から中には入るな。」と頭をなでて命令したところ、それから玄関の境界線を守っていた。 しかし暫く経ったある夜の事、扉が閉まっている玄関の外に佇んでいるノラクロを、この家の猫だろうと勝手に玄関を開けて入れてくれた人がいた。そのせいだろうか、それからたまに建物内に侵入するようになっていた。...
View Article鬼であった遠野の民
遠野南部氏は、表面上に本藩盛岡南部氏の附庸の姿を存立したるも、領内の制度、土民の格式、すべて一藩の体裁を備へり。蓋し当時遠野の鎮撫に当らしめしは、数代騒乱の後を承け、民心未だ定まらず。城代の威令行はれざりしより此の重任を托せしものにて、乃ち特に許す本藩の決裁を仰がず、死罪を専断するの権を以てせりき。此の成敗の特権は、幕府の例として支封と雖も准さゞる所なりしなり。...
View Article久々夜ガイド
久々に白望山周辺へ行く事になった。その途中、山口部落の水車小屋と夜のデンデラ野へ寄り道。すると、鹿の集団が野原を駆け巡っていた。それからデンデラ野の奥の奥へ行くと、その鹿の集団のボスがこちらを睨むように佇んでいたので、野原を車で走って鹿を追ってみた。...
View Article「遠野物語拾遺52(阿修羅)」
又同村柏崎の阿修羅社の三面の仏像は、御丈五尺もある大きな像であるが、此像をやつぱり近所の子供等が持ち出して、阪下の沼に浮べて船にして遊んで居たのを、近くの先九郎どんの祖父が見て叱ると、却つて阿修羅様に祟られて、巫女を頼んで詫びをして許してもらつた。 「遠野物語拾遺52」...
View Article「遠野物語拾遺67(神通力)」
附馬牛東禅寺の開山無尽和尚、ある来迎石の上に登って四方を見ていたが、急いで石から降りて奴の井の傍に行き、長柄の杓を以て汲んで、天に向って投げ散らすと、たちまち黒雲が空を蔽うて、南をさして走った。衆人たちはそのわけを知らずただ不思議に思っていると、後日紀州の高野山から状が来て、過日当山出火の節は、和尚の御力によってさっそくに鎮火し誠にかたじけない。よって御礼を申すということであった。...
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