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Channel: 不思議空間「遠野」 -「遠野物語」をwebせよ!-
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霧の山中から早池峯神社へ

「遠野物語」を読んだ事が無いという夫婦から夜の案内を頼まれた。こういう場合は「遠野物語」は関係無く、やはり山中コースでの野生動物との遭遇と星の輝きを期待するしかないだろうと行ってみた。山中は、途中から霧で覆われており、車から降りて霧に向ってライトを投射。そこで夫婦は楽しそうに、いろいろと写真を撮っていた。車で奥へ進むほど、霧は濃くなっていく。白い霧に映る自分達の影を撮影している夫婦を離れて見ていると...

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「遠野物語」トイウモノ

「遠野物語」…柳田國男は、何故にこのタイトルとしたのだろうか。「物語」とは、一般的に「話し、語る事」であり、「様々な事柄について語る事である。」という定義がある。その中には当然、創作の話も加わる。また「物語」とは広義的に、他人に対して語られるものとされる。確かに「○○物語」というものは、多くの読者に読んで欲しいモノであると受け取られている。そういう意味から他人に対して語るも、他人に読んで貰いたいも同...

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NHKの…。

ある客を、河童淵経由から人の生れた石まで案内した。すると、その客が言うには「以前、NHKワールトで紹介されたコースですね。」と。この御客は、自転車が好きでよく乗り、たまたまNHKワールドで放送された遠野郷を、オーストラリア人が自転車で駆け巡る番組を観たそうな。その時に、このコースが入っていたという。そりゃそうだ。この場所をNHKに教えたのは、自分だから。ストーリーは、遠野を訪れたオーストラリア人が、...

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聖部落

遠野市綾織町に、聖(ひじり)部落と呼ばれる地域がある。”聖”と記されれば、西欧的にはセイントというイメージが浮き上がるが、日本的には仏教的な聖(ひじり)である。ただこの聖(ひじり)という漢字は当て字でもあり、その意味は「日知り」もしくは「火治り」でもあったようだ。「日知り」は太陽の運行に関係する暦的なものとなるのだろうが、「火治り」はその名の通り火を治める意味がある。これは阿弥陀聖とも称された、空也...

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遠野祭りの当日の宿泊について。

遠野祭り当日の、9月15日と9月16日の両日、キャンセルが入りましたので、2部屋の空室が出来ました。これからでも宿泊を希望される方は、どうぞ申し込んで下さいませ。 電話連絡の方が確実ですので、宿泊希望の方は下記の電話番号へ連絡くださいませ。 0198-62-3862 090-4555-5013

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久々の夜ガイド(三娘の参詣)

久々に、耳切山→荒川高原経由で、早池峯神社へガイドしてみた。馬の放牧地へ辿り着くまでは、多くの日本鹿や穴熊に遭遇し、観光客は結構楽しんでいた様子。空が晴れていれば、月を背景に馬の写真を撮影したかったが、あいにくの曇り空。そして霧も無い為に、いつもの影遊びも出来なかった。その後に、いつもの河童淵(うろ淵)経由で早池峯神社へと向かう。早池峯神社の鳥居を潜り、本殿手前に来て見ると、何やら自分達の影に反応し...

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荒川高原から早池峯神社

もう、数日前の事になる。遠野を撮影して回っている人物を夜の荒川高原から早池峯神社にかけて案内した。前日の雨模様とはうって変わり天気は良く、空は晴れ渡っていた。星空の撮影も、かなり久々に思える。夜の闇は、星を輝かせる。そして星よりも目に附くのは、獣たちの姿だった。やはり、いろいろな野生動物が車の前に登場した。...

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早池峯神社境内で、ちょっと気になる写真。

客を早池峯神社に案内した時の、一枚。この時は、早池峯神社境内に霧が発生していた。一番霧が濃かったのは、拝殿の辺りだった。それから石段を上り、本殿前に着いた時に、客の背後からライトを照らして一枚だけ撮影してみた。他の似たような写真と比較して気付くのは、何故か首の辺りに影が出来ているという事。自分の影が、客に映ったのか?とも思ったが、どうも違う。木の枝葉が影となって客に…とも考えたが、石段を上り切って撮...

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あけましておめでとうございます。(2019.01.01)

今年の正月は、「遠野物語」の舞台に出演する役者さんを連れて、早池峯神社へと初詣。相変わらず、参拝客が少ない早池峯神社。 そして雪もまた例年より少ない早池峯神社。遠野の町も雪が少なく、気温もそれほど低く無いが、やはり寒いのは冬だから仕方なし。 この時間で午前10時前くらい。この後に、チラホラと参拝客が増えて来たように感じた。...

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二つのオペラ「遠野物語」

奇遇な事に、「遠野物語」をオペラにした舞台が、今年二つ公演される。その一つが、こんにゃく座によるオペラ「遠野物語」。オペラ世界は古典的な西洋のオペラが主流だが、日本では例えば鮫島有美子さんを登用し「夕鶴」という作品が公演されるなど、日本の昔話を題材とした作品も誕生している。そして今年は「遠野物語」を題材としたオペラ。「夕鶴」のような一連の流れのあるストーリーではなく、いろいろなものが散りばめられたス...

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御白様・神闇様・奥内様

柳田國男「遠野物語」によって紹介されたオシラサマは本来、小正月の時だけに語られる話であったものが、今では語り部のレパートリーに組み込まれるなどして、あまりにも有名になった。「オシラサマ」という呼称にあてる漢字は、今のところ無い。遠野の民は、文字ではなく話を通じてオシラサマを認識してきたからだ。ただし「オシラサマ」の「シラ」に漢字をあてるとしたならば、やはり「白」なのだろう。別に「お知らせする神」とい...

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南部氏も恐れた早池峯大神の神威

以前「早池峯山と火葬の話」という早池峯の神が火葬を忌み嫌うという内容の記事を書いたが、これは吉田政吉「新遠野物語」に紹介されていたもので、どちらかというと怪異のフィクションに近いものであった。「遠野旧事記」には、元禄の中頃まで死者が出た場合、十月から二月まで火葬が行われていたという。しかし早池峯山が開いている三月の中旬から、山閉じの九月の中旬までの間、火葬の煙を早池峯の神が忌み嫌う為、参詣人の身が穢...

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鈴鹿権現と瀬織津比咩(其の九 結)

遠野の西に聳える山を「高清水山(たかしみずやま)」と呼ぶ。それとはまた別に、遠野の東、仙人峠に聳える山を「高清水山(たかすずやま)」と呼ぶ。「清水」を「すず」と呼ぶのは古い用法である。そしてまた別に、「泉(いずみ)」を古くは「泉(しず)」と呼んだ。...

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藤原基衡の妻 安倍宗任の娘

まず、安倍氏の後裔による著書を紹介したい。安部貞隆氏による「豊後安倍氏の伝承」と「逆説前九年の合戦史」である。去年発行された「逆説前九年の合戦史」は「豊後安倍氏の伝承」の流れから書かれた書でもある。ここで著者の安部貞隆氏は、家に伝わる古文書などから安倍宗任の奥州帰還説を唱えている。それによって、今まで疑問だった藤原基衡の妻が、安倍宗任の娘である事が、どこかしっくりくる。またこの安倍宗任奥州帰還説によ...

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安倍宗任の妻

安部貞隆氏「逆説前九年の合戦史」で述べている"安倍宗任奥州帰還説"を読み、頭に浮かび上がったのは、伊豆神社に伝わる下記の伝承だった。 安倍宗任の妻「おない」の方は「おいし」「おろく」「おはつ」の三人の娘 を引き連れて、上閉伊郡の山中に隠れる。 其の後「おない」は、人民の難産・難病を治療する事を知り、大いに人命を 助け、その功により死後は、来内の伊豆権現に合祀される。...

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瀬織津比咩の祭祀其の四十五「三ツ石神社(早池峯の女神影向石)」

伝説によると、昔この地方に羅刹という鬼が住んでいて、付近の住民をなやま し旅人をおどしていました。そこで人々は、三ッ石の神にお祈りをして鬼を捕 らえてもらい、境内にある巨大な三ッ石に縛り付けました。鬼は二度と悪さを しないし、又二度とこの地方にはやって来ないことを誓ったので、約束のしる しとして三ッ石に手形を押させて逃がしてやりました。...

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三女神伝説再考(其の一)

今回の安倍宗任に関連して、もう一度遠野に伝わる三女神伝承を見直してみたい。画像は、早池峯神社の祭壇。早池峯神社は現在、早池峯大神を祀っているのだが、この後ろに三山の社が並んでいるのは以前、三山の三女神を祀っていたという事になろうか。まずは、この前紹介した安倍宗任絡みの伝承を精査したい。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...

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三女神伝説再考(其の二)「霊魂の道、そして織物の道」

伊豆神社がもし太白信仰から建立されたものだとしても、北に聳える早池峯の方角は、金星の見える方角とは違う。ただ伊豆神社には養蚕をもたらした拓殖夫人の信仰も重なっているのを踏まえれば、菊池展明「エミシの国の女神」から金星である太白神が、三河の地で早池峯の女神と結び付いている事から、あくまで早池峯の女神の方角を重視したのが伊豆神社なのかもしれない。ある説で、伊豆神社から早池峯神社・早池峯山は一直線になって...

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三女神伝説再考(其の三)「織姫の娘」

坂上田村麻呂、東夷征伐の時、奥州の国津神の後胤なる玉山立烏帽子姫という者あり。田村麻呂は東奥を守護せり後、立烏帽子姫と夫婦になりて、一男一女を産めり。其の名を「田村義道」「松林姫」と言へり。其の後「松林姫」は三女を産む。「お石」「お六」「お初」と言った。三人は各所にありしが牛や鳥に乗りて集まりし所を附馬牛という附き馬牛にて、到着の儀なり。天長年間、「お石」は我が守護神として崇敬せし速佐須良姫の御霊代...

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早瀬川と白幡神社(其の八 結 其の二)「白幡神社は南部氏の呪術」

前回、白幡神社は早池峯を意識して建立されたのではないか?と書いたが、もっと根源的な思索に足りていなかったと感じた。そもそも早瀬川という川名は、どうして付けられたのか。その川のイメージと、やはり源流の沓掛窟に祀られた観音をもう少し意識しなければならなかった。...

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