$ 0 0 荒川高原に、月が昇る。その昇る月を、不思議そうに見つめる鹿達が居た。 馬がいなくなった荒川高原は現在、鹿の牧場になっているかのよう。 太陽と月が遠野で一番近く感じる荒川高原を、安らぎの地としているかのような鹿の群れ。 月が昇り、太陽が沈むと、月の色はぐっと濃くなっていく。そのアクセントに鹿がいるが、鹿もまた月に馴染んでいるかのよう。