
「まつざき歴史がたり」によれば、大正14年にセリサブキ(百日咳)が流行った年に突然、鶴音山の麓、権現岩の湧水の場所にハヤリ神が出現したという。そこで百日咳にかかった人達は権現岩の前で祈祷され、サンショウウオを生のまま飲まされたという。これを体験した菊池某氏は、胃袋でサンショウウオがピクピク動くのを今でも覚えているという。しかし、その菊池某氏も最近、お亡くなりになられた。ご冥福を、お祈りします。

その当時は、ここに一日百人を超える人達が集まって大盛況であったようだが、まさにハヤリ神の様に一時の流行であったようだ。今からもう90年も前の話になるので、今ではその面影も無くなってしまったようである。