
今年の5月、荒川高原からタイマグラへと行った釣り人が、行き帰りの2度にわたって、熊を目撃した。車の中で見た事から、まったく怖いとは思わなかったそうな。その話を6月に泊った客に話したところ、夕食を終えた後「ちょっと、熊を見に行ってきます。」と、荒川高原へと向かった。翌朝、朝食の時に聞いたところ「2回も遭いましたよ!」と嬉しそうに話してくれた。
荒川高原は、確かに自分も何度か遭遇している。ただし夜だと、夜の闇に紛れる様な黒い体に加え、他の野生動物と違い、一目散に逃げるのが熊であるから、写真撮影は難しい。そして一度、高清水山へと客を車で案内した時の事だった。高清水山の入口付近は、まだ農家がある。車を走らせていると、その農家から急に熊が飛び出して、急ブレーキを踏んだ事がある。とにかく、夜の山道は、野生動物の飛び出しに、じゅうぶん注意した方がよい。ただ夜は、かなり遠くに野生動物がいても瞳が光るので、何かいるぞ…と認識しやすい。ただ熊は、山で遭遇する雉と同じで、近付いてから飛び出す場合もかなりあるので、やはり要注意。とにかく、飛び出す前提で、車を運転した方が良いだろう。

このように、夜はライトを当てると野生動物の瞳が光る。

画像は、アナグマを近接撮影する観光客。アナグマは、あまり逃げない…。