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Channel: 不思議空間「遠野」 -「遠野物語」をwebせよ!-
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遠野不思議 第八百五十二話「ホオジロ(頬白)♂」

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たまたま山道を車で走っていると、車の前を茶色系の鳥が横切った。一瞬『スズメ?』と思ったが、取り敢えずカメラを向けてみた。野鳥は素人なので、見た瞬間になかなか鳥の識別が出来ない。帰って図鑑に照らし合わせてみると、ホオジロだった。ホオジロは名前だけは知っていたが、生の姿をいちいち確認した事が無かった。野鳥を撮影して図鑑で確認し、こうしてブログの記事に書く事で、やっと覚える事が出来る。そういう意味では、野鳥を撮影し確認する遊びも、自分自身の為になるのだなぁと実感。

ちなみに時田克夫氏「遠野の野鳥」と照らし合わせると、どこにいても見られる鳥だというそうな。つまり、自宅からも見ていた可能性のある野鳥だったという事。興味が無いと目に入らないものであるから、これからはもう少し意識しようと思う。

ウィキペディアでホオジロを確認すると「ホオジロ(頬白、Emberiza cioides)は、スズメ目ホオジロ科ホオジロ属に分類される鳥類の一種。東アジアに広く分布し、顔の模様とさえずりが特徴的な小鳥である。」

残念な事に、さえずりは確認していない。

「成鳥は全長17 cmほどでスズメとほぼ同じ大きさだが、尾羽が長い分だけ大きくみえる。」

確かに、瞬間的にはスズメかと思った。スズメの多い街中で目撃しても、やはりスズメと間違えそうだ。

「春になるとオスは草木の上に止まってさえずる。地域や個体による差があるが、さえずりの節回しは独特で「ピッピチュ・ピーチュー・ピリチュリチュー」などと聞こえる。この鳴き声の聞きなしとして「一筆啓上仕候」(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)「源平つつじ白つつじ」などが知られている。」

上記の「一筆啓上仕候」は”聞き做し(ききなし)”と云われるもので、鳥のさえずりなどを人間の言葉、或は意味のある言葉にして憶えやすくするもの。もしくは、個人的に”聞こえた”ものを個人的な感性で文章化したものと思えばよい。例えば「遠野物語拾遺118」に登場する「あい東だか西だか」も、側の木に飛んで来たモノ(ムサザビ)の鳴声を感覚で文章化したもので、意味は無い。犬の鳴声や猫の鳴声が地域や国によって表現が違うのと同じである。どちらかというと、歴史の年号を覚える為の暗記方法に似ているか?ただし、実際にホオジロの声を生で聴かないと、やはりピンとはこないだろう。バードウォッチングでは無いが、鳥の鳴声を覚える面白味を持てば、野山に行った時の楽しみが増えるのではなかろうか。
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