
「東」の「鳥」と書いて「鶫(ツグミ)」と読む。春告げ鳥としてはウグイスが有名だが、このツグミも春告げ鳥とも云われ、美声で鳴く。陰陽五行によれば春の方位は東となる。しかし別に「継身」とも書き記すのは、晦日に食べたせいだろうか。「つぐみ」と「つごもり」の語音も似ているせいもあるが、翌年に生を繋げた意も含んでの事だろうか。肉は美味しいとされたようだが、自分は食べた事が無い。ツグミはシベリアで繁殖し、日本に飛来して越冬するのだが、その時にカスミ網で捕えられていたようだが、今ではカスミ網も禁止になり、それは無くなった。正式にカスミ網が禁止になったのは1947年であるようだが、今の団塊の世代に聞くと1960年代~1970年代頃まで、こっそりカスミ網で小鳥を捕獲していたという。

ツグミの方言は全国にあれこれあるようだが、遠野での方言を見つける事は出来なかった。