
荒川の滝の上に鎮座する不動尊。

不動明王の役割を調べると、十一面観音などの脇侍でもある。つまり、滝という御神体を見守る為に鎮座しているのが不動明王。

やはり社も含め、不動明王像が刻まれた石碑も滝を見据えている。

不動明王像と並んで水神の碑もあるが、水が流れる背後の地名を「よろずばた」と言うのは、「古事記」などに登場する萬幡豊秋津師比売命の事を意味しているのだろう。

川沿いに、こういう不動尊が建てられているのは、山伏が川沿いの道を開発した証だと言われる。つまり、地名なども山伏が名付けていったのだろう。荒川の「荒(アラ)」とは鉄などの金属を意味するという。つまり、金を求めた道筋に、不動尊が祀られている。