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来内地区に、二つの白龍権現社がある。これは、そのうちの一つ。詳細は不明だが、別の白龍権現社は、白蛇を殺したので祀った…と云われるが、やはり詳細は不明。白蛇というと、例えば山口県などのアオダイショウのアルビノ種が天然記念物になっているなど、どちらかというと白蛇は西日本に多い。しかし、東北であり、岩手県の遠野では白いツキノワグマなどは捕獲例もあるが、白蛇の目撃、もしくは捕獲例を聞いた事が無い。ただ気になるのは、この来内の地には白蛇三姉妹伝説が伝わる事だ。この三姉妹は、そのまま遠野三山の三女神伝承と重なるものである。気になるのは、この白龍権現社が西を向いており、別の白龍権現社が東を向いている。これはつまり、北を向けて建立された伊豆権現社と何等かの関係にあるのではないか?と思ってしまう。東に聳える六角牛山と、西に聳える石上山。そして、北に聳える早池峯山に、三匹の白蛇は散って行った。それに対応するかのような、来内地区の白龍権現社のように思える。